木の章 鹿


16 ワンポイントアドヴァイス
  

 「気」を感じるということは、五禽戲のエクササイズを深く理解るために大切です。「鹿のエクササイズ」の動作を正確に行おうとすると、動作にとらわれて「気」の感覚がおろそかになってしまいます。
 
 ではどうすればいいのか、大切なポイントは「静止」です。しかし、ただ、何もしないで静止していても「気」を捉えることができません。

 さあ、以下の方法を練習してみてください。この実践法の名称は「気沈丹田法」です。このエクササイズの実践は「鹿のエクササイズ」を深く理解するのに必ず役立ちます。

 1 「気」を感じるプロセスは、まず、手のひらに「気」を集めることです。そのために最も簡単なのは「シェイク」です。ただ、シンプルに2〜3分間、体をゆすります。

 2  それから、体を揺するのを止めると、手のひらがジーンとしていますね。

 3 その手を、「鹿のエクササイズ」のように、「ひたい」にかざします。そしてその状態で、しばらく(2〜3分)待つのです。額に「圧力感」が起きるまで静止します。呼吸は関係ありません。

 4 ひたいで感じられたら、両手のひらを「喉」にかざします。

 5 こうして、「胸」、「みぞおち」、「ヘソ」、「下腹」、と下ろしていくのです。
そして、下腹で感じられたら、その状態をしばらく(5から10分)維持しましょう。

 このエクササイズは、立っていても椅子に座っていてもできます。ここまでを練習してみてください。これは静のトレーニングであり、「瞑想」と呼ぶこともできます。


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